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WEDDING MAG

2017.11.16

秋を感じるネリネのブーケ

秋の中頃から冬の初めに花開くネリネ。

南アフリカ原産でヒガンバナ科のネリネは、花びらがラメをちりばめたようにキラキラ輝くことから、欧米では“ダイヤモンドリリー”と呼ばれています。ネリネという名前はギリシャ神話の水の妖精たち、ネーレイデスに由来。海底の洞窟で大切にされていた彼女たちにちなんで「箱入り娘」という花言葉も。

同じく秋に咲くフランネルフラワーは、フランネル生地のような柔らかな質感の白い花びらがキラキラしたネリネとは対照的。原産国はオーストラリアで、「エンジェルスター」「ファンシースノー」「フェアリーホワイト」などの品種があり、シルバーがかった色味の葉も優しい雰囲気。

ネリネやフランネルフラワーは見かける季節が限られているため、フラワーショップで1年中見られる花に比べると「どこかで見たことはあるけれど、何という花だったかな?」という控えめな印象なのも魅力のひとつ。1年中手に入る花が増えている今日、その季節にしかない花を選ぶという贅沢があります。

白く可憐な花びらに合わせたいのは、青くフワフワとしたテマリソウや、ゼラニウムの葉のグリーン。また、地中海沿岸に自生するハーブで、ミントのような爽やかな香りのカラミンサは、どんな花とも相性のいい名脇役です。

野の花を集めたような自然な雰囲気のクラッチブーケは、ガーデンウエディングや繊細なレースをあしらったドレスにぴったりです。